かつらの装着位置について

かつらの装着位置について

 

今回は、「かつらの装着位置」についてをお話しします。
まあ、簡単に言えばかつらの位置決めですね。

 

 

かつらの装着位置の目安

 

これも基本となる目安が有ります。
・額の広さは眉毛から指3~4本
・左右対称
この2点です。

 

かつらと言うものは、基本的には左右対称に作られます。
(火傷や傷、脱毛範囲が左右でかなり違う場合を除いて)

これは脱毛する範囲自体が、割と左右均等になるからです。
モチロン多少の違いは有りますが、大抵左右で同じように毛が抜けて行きます。

そして、頭の形も多少の差異はありますが、大まかにいって左右でそれほどの違いは有りません。

 

 

頭の形

 

 

次に額の広さですが、かつらに限らず自毛でも大体の広さは決まっています。
自毛の状態でも指3本から4本です。
(指3本と言うのは眉毛の上に指を横にして、生え際まで何本入るかという事です。)

額の狭い人は指3本で狭い人は指4本ぐらいです。
かつらを付ける時は、以前の額の広さや現在残っている生え際の髪の毛を参考にすると良いです。

他にも、男性の場合は生え際の真ん中(富士額)のところは、指3本で狭くて両端に行くにしたがって広くなるM字の場合もあります。

 

そして、実際にかつらの装着の際は、上記を参考に指3本から徐々にかつらを上にあげて広くしたり、逆に指4本から徐々に狭くしたりして調整すると良いです。

ただ、かつらと言うものは毛量を薄めにしていても、ある程度毛量感が有りますので、指4本ぐらいとアドバイスする事の方が多いです。
これは、毛量感のあるかつらを額を狭めに装着すると、毛が多く見えすぎるからです。

同じぐらい毛量が有るとしても額の狭い人と、額の広い人では顔の印象が全然違います。
ですので、ある程度毛量が有るかつらを使用する場合は、指4本ぐらいが結構フィットしやすかったりします。

 

かつらの額は指4本の広さ

 

 

 

かつらの位置は千差万別?

 

以前にメーカーで勤務していた頃は、色々な装着をする方がいらっしゃいました。

・額の広さ指2本の人
・額の広さ指6本の人
・かつらを斜めにつける人
・かつらの前後ろを逆につける人

など等、例を挙げればきりがないほどです。
その他にも、かつらを切り貼りして改造する系の人たちも結構居まして、それはまた別の機会にお話ししようと思います。

額を狭くする人は、本当に毛が多く見えるし、眉毛のすぐ上にかつらが来るので、かなり不自然な感じでしたが、
かつらの位置をお話ししても、ご本人は
「何十年もこれだから、いいのっ!」と 、どこ吹く風でした。

反対に額が広すぎるかつら装着の場合は、頭のはるか上の方から突然毛が発生しているので、それはそれで不自然でした。
アドバイスをしても、やはり額の狭い人同様
「昔から額が広かったからねー」と、これまた聞き入れてもらえません。

 

 

額の狭い人

 

 

 

 

結局は好きな位置でOK!?

 

かつらと言うものは、自己満足の象徴のようなものです。
(なぜかと言えば、薄毛でもそのままで生活している人はたくさんいるのですから!)

ですので、それをどのように使うかは、完全に個人の自由です。

しかし、かつらを使用する最大の目的は、
「見た目を良くする」事です。

どうせなら誰から見ても自然になるように、ご使用いただきたいものです。

 

 

やはり、当店的には
「かつらは指4本を基準に多少広め・狭めで調整」と、アドバイスを差し上げます。

長年、かなり広め・狭めに使っていた方でも、徐々に額の広さを調整すれば違和感なく適正な位置に出来るはずです。
どうぞ、今一度、鏡の前でかつらの位置をチェックしてみてください。

 

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