医療用かつらについて

医療用かつらが、今回のテーマです。

最近当店でも非常に増えているのが、この医療用です。
抗がん剤投与での脱毛がほとんどですが、中には他の治療で抜けてしまう方も多くいらっしゃいます。

 

医療用かつらのリクエストは実に様々なケースがあります。

 

火傷や抗がん剤以外での薬剤の投与によるものや、放射線治療、皮膚疾患での抜け毛、更には自分で毛をどんどん抜いてしまう抜毛症(トリコチロマニア)と言う珍しい症状があります。

 

このような抜け毛は男性型の前や天頂部分の薄毛とは違って全体に広がりますので医療用として全頭をカバーするものが中心になります。

医療用かつらのカット
実際に医療用かつらをカットしているところです。

さて、この医療用ですが、一般的なものとどこが違うのでしょうか?
ベースネットの素材肌に対してやさしいものにして工夫したり、抗がん剤投与での抜け毛なら毛がある状態や、毛の全くない状態も想定した「全体が伸縮するような医療用かつら」が、望ましいと言えます。

 

これは、現在が髪の毛が無くても抗がん剤の投薬が終われば、数か月で髪の毛が生えてくるので、その時の状態も想定する必要があるからです。

現在では、各メーカーも「医療用」「医療向け」「医療専門」等と色々宣伝しています。
しかし実はかつらの素材自体では「これが、医療用かつらだ!」と言うようなものはありません。

 

当然、医療器具や医療用具でもありませんし、医薬品や医薬部外品でもありません。

 

急激な脱毛に対応するために、すぐ出荷できる既製品や、ただ単に全頭のサイズなので、医療用と言っていたり・・・
どこのメーカーの物もさほど医療向けに特化している訳ではないようです。

医療用かつら

 

 

医療用のかつらで一番問い合わせが多いのは、やはり抗がん治療での抜け毛に関するものです。

 

抗がん剤投与の役2週間後から脱毛が始まり、その後は急激に抜け毛が進んでいきます。

 

抜け毛は例え70歳で髪の毛が非常に多く残っていて「今までは薄毛には縁が無かった」人もも抜けるケースがほとんどです。

 

一方、元から薄毛の傾向にある場合は抜け毛の進行も早く、毛も残らない場合が多いようです。
抜ける前に医療用のお問合わせを頂いて、
「抗がん剤を投与してから、しばらく経つんだけど全く抜けないんだよねー」
「でも医者からは必ず抜けるので用意が必要と言われました。本当に脱毛するのでしょうか?」というような相談を受けます。

 

本人も抜け毛の実感が無いので迷っている感じが伺えますが、お医者様からのインフォームドコンセントの時点で抜け毛に関しては説明を受けるわけでして、医療用かつらにするか帽子で生活するか、そのままで行くか等と悩まれるわけです。

いずれにしても、一度医療用かつらをお試し頂いて、
・医療用かつらとはどういうものか?
・ご自分で使用できるかどうか?
・かつらは不自然ではないのか?
等を実感された方が良いと思います。

 

かつらオンラインでは、この医療用かつらも1週間お試し出来ますので、かつらが全く初めての方でも安心してご注文頂けます。

当店の医療用ですが、最大の特徴は上記でも説明しましたが、「髪の毛がある状態から、無い状態まで対応できる伸縮性ネット」です。
病室で寝ながら利用する事も考慮してベーース素材は柔らかくて伸縮性に富んだものを医療用として採用しております。

 

オーダーで伸縮性のないネットを使用して医療用かつらを作成してしまうと、頭髪の状態が変わった時(抜け毛が進んだ、髪の毛が生えてきた等)という場合には、かつらが合わなくなりもう一つ作成する等、何かしら対応する必要が出てきます。

そのような事にならない為にも、フレキシブルに対応できる医療用かつらのご使用をお薦め致します。

店長 福井

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