増毛の情報(増え方について)

2011.02.22 かつら四方山話 by katuraonline

最近、「増毛」について、業界未経験のお客様から良く質問されますので、
今回は増毛についてお話したいと思います。

まずは定義からですが、いわゆる「かつら業界」の商品には、大きく分けて3つに分けられております。

1、かつら
2、増毛
3、育毛(メーカーによっては発毛)
の3つです。

もっと細かく分ければ、かつらの中にも「使い捨てかつら」や「編みこみかつら」「医療用かつら」といった具合になりますが、これらはかつらの「使い方」になるので、一般の消費者からみるとあまり意味の無い分け方だと思います。
(もっとも、メーカーによっては自社の製品は「かつらではない!」と言い切って「かつら」を販売している所も何社かありますが・・・)

増毛後

そして、今回は「2、増毛」についてです。
まずはその歴史ですが、某大手メーカーが人工毛を数本、1本の自毛に結び付けるという商品を販売したのが始まりで、意外とその歴史は古く、25年以上経っています。
1本の自毛に4本から6本、そして10本を取り付けるものまで出来てきましたが、現在では2本から4本が主流です。

実はこの増毛、満足しているお客様は少ないのです。(過去のメーカー勤務での感想です)

人間の髪の毛は約10万本と言われます。
そして、薄毛の目立つ前から天頂部の大体の面積は、頭髪の約2~3割弱程度ですので、2~3万本といったところです。
この3万本が減ってくると薄毛が目立つのですが、薄く感じ始めるるのは、やはり3分の1から半分くらい減ってきた頃でしょうか・・・

少なくなったその数、1万本から3万本です。

この脱毛分を補う為に人工的に増やしていくわけですが、一気に1万本を頭に付けるわけではありません。
これは、時間的な制約があるからです。
1時間に取り付けられる本数は、100ヶ所から150ヶ所です。
あとは、何本取り付けるタイプなのかによって違いますが、平均で1時間あたり600本から800本の増毛するのが標準的だと思います。

なので、5時間がんばっても3000本から4000本を増やすことしかできません。
(その5時間の間は、美容室のイスに座りっぱなしか、イスを倒して寝っ放しです・・・)

そして5時間の頑張りの結果、上記本数が増えるわけですが、脱毛の数には追い付きませんので
「増えたけど物足りない・・・」となり、更に補充をしていくわけです。

しかし、脱毛が進んでいるから薄毛になったわけなので、当然せっかく結び付けた人工毛も、自毛の脱毛と一緒に抜けてしまうわけです。
よくメーカー側としましては「丈夫な毛を選んで付けるので大丈夫ですよ」といいますが、見た目は丈夫でもいつ抜ける髪の毛なのかは、誰にも分かりません。

もう一つ問題なのが、結んでも毛が伸びるので、どんどん上にあがってくる事です。
上にあがれば根元は自毛一本になりますから、2・3カ月もすると、肝心の根元に増毛が無い状況になります。
更に、自毛1本に対して数本結び付ける為、毛先に重さが出て根元がつぶれやすくなります。
そして、人工毛が絡んだり、縮れたり、結び目がくしに引っかかったりして、自毛が抜けやすくなるケースもあります。

結局、見た目はあまり増えないで、自毛と一緒に抜けてしまう「使い捨て状態」になる事が多いのです。

と、まあここまであまり良い事は言っていませんが、そんな増毛にも最大のメリットがあります。
ズバリ「目立たない」事です。
そして、このタイプの増やし方が合う人もいます。
1、脱毛が進行しない方(生まれつきの薄毛や、女性の薄毛など)
2、髪の毛の伸びるのが遅い方(自分では判断が難しいですが・・・)
3、バーコードのスタイルの方(横の丈夫な毛を利用するから)
と、非常に限定されますね。

それでも、まずはチョットだけ増やしてみたい方は、最初に本数をまとめて購入するのではなく、1回1回料金を精算できるメーカーで行なうのが、非常に重要です。
増毛というものは、数か月試さないとメリット・デメリットは分からないので、慎重に検討した方が良いです。

今回、費用については一切触れていませんが、次回の機会にお話したいと思います。

福井

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