かつらの毛質(人毛or人工毛)

かつらの人毛と人工毛について

 

かつらの毛質について

今回はかつらの毛質についてお話をします

かつらを使用する場合というのは、そのほぼすべての方が「髪の毛が薄くなってきた」「髪の毛が抜けてきた」「髪の毛にボリュームが欲しい」など、当然髪の毛を増やす目的でご使用されます。
ただ、近年では、かつらの毛質云々というより、使用方法やかつらのベースにフォーカスされつつあるように感じます。例えば「つけっ放しでOK」「生え際が自然」「引っ張っても取れない」etc・・・と、各社アピールポイントが色々です。

そこで今回、やはりかつらの基本は「髪の毛!」という事で少しご説明します。

 

人毛の特徴

かつらの毛質は大きく分けて2つです。
・人毛
・人工毛

そして、当店で使用しているのは基本的に人毛100%です。
その人毛の中でも種類は色々ありまして、一般にはレミーヘアーやバルクヘアー、更には中国毛やインド毛等があります。
レミーヘアーが一番天然に近い人毛ですが、加工処理をしないものは品質にかなりのバラつきがあります。
その為、当店ではレミーヘアーの良さを残したまま特殊加工する工程にて仕上げております。
また、中国毛というのは文字通り中国人の人毛を使用した髪の毛です。こちらは同じアジア圏のかつらに使用されます。特徴としては癖があまりなく、毛のコシがありますので日本人には総じて中国毛が使用されます。
一方、インド毛はインド人の髪の毛で、少し細くて癖があり主にアジア以外の海外でのかつらに使用されます。欧米は勿論のこと、ヨーロッパ圏でもイスラエル辺りが多くの注文を出しているらしいです。

かつらの人毛と人工毛

 

 

人工毛の特徴

さて、もう一方の人工毛ですが、これも現在では大きく分けて2つです。
・モダアクリル系
・ポリエステル系

1番目のモダアクリルは50年以上前にカネカという企業が開発した人工繊維の一種です。
かつらの業界では「カネカロン」とも呼ばれ、昔から人工毛の定番となっています。
次に説明するポリエステルに押されて一時、低迷していましたが未だに根強い人気を誇っています。
特徴としましては、柔らかく手触りがよい点です。欠点はセットの持ちが悪く、光の具合でツヤが出すぎてしまう点です。
耐えられる温度は100℃ぐらいまでです。
次のポリエステルは1980年代辺りから、かつらメーカー各社が人工毛を全面に広告をするようになった頃から出始めた人工毛です。
特徴としましては、非常に耐熱性が高く、高温で熱処理をするとセットが崩れにくいという点です。欠点はいったん毛が縮れてしまうと、高温での処理を施さないと戻らない事で、放っておくとどんどん縮れていきます。
耐えられる温度は200℃ぐらいです。

当店のお客さまとお話をしていると、意外と皆さんご自分のかつらの毛質を知らない方が多いので、かつらメーカーに通われている人は担当者に一度聞いてみるといいと思います。(いい加減な会社だと担当者も毛質を分からずに「次回お知らせします」なんて事もあるみたいです・・・)
いずれにしても、どの毛質も一長一短ありますのでその特性に合ったお手入れをするのが、自然にそして長持ちする秘訣です。

福井

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