医療かつら

今回は医療かつらについてのお話です。

以前にも他のコーナーで「医療用かつらというものは実はないんです」というお話をしましたが、医療かつらというものもやはり特定の素材等ではなくて業界で付けられた名前です。

ですが、最近ではお客様の方から「医療かつら」が欲しいんだけど・・・」「医療かつらは取り扱っていますか?」等といわれることが多くなっていますので、ここでは抗がん剤などの薬の副作用で急激に脱毛して利用する全頭かつらを「医療かつら」として呼びます。

 

 

男女に関わらず問合せがきます。
そしてそのどれもが、脱毛が進んでかなり切羽詰まった状況です。
特に女性の場合は「頭を剃ってしまう」という訳にも行かず帽子等でカバーしている内にどんどん抜けて来てしまうようです。

 

ドクターからも抗がん治療の前に脱毛に関して説明は必ず受けていますが、やはり実際に抜けてくるまでは「自分は大丈夫かな?」と思われるケースが多いようです。

 

 

医療でのかつら

 

 

 

男性の場合は、例えば60代位まで髪の毛で悩んだ事が無くて、抗がん剤などの投与が始まっても抜け毛が出ないでいると

「やっぱり俺は大丈夫なんだな・・・昔から毛は多かったしなー」と安心してしまうらしいです。

 

 

大体、抗がん剤の投与から2週間位で髪の毛が抜け始めますが、若干の個人差もありまして、かなり遅めに抜けてくるケースもあります。
但し抜け始めるとやはり一気に脱毛が進行するので、結局は短期間でほとんど抜けてしまいます。

 

そうなって初めて頭髪をカバーできるものとしてかつらを探すのですが、今まで悩んだ事も無いし、ネットを調べても医療かつらを取り扱っている会社はたくさんあるが、どこがいいか分からないし…という事で、お試しが出来る当店にご連絡を頂く場合が多いのです。

 

男性の場合も医療かつらを必要とするのは、やはり現役で働いていて「職場で外部の人と合うのにいきなりスキンヘッドはまずいな・・・」といわれる方がその大半です。

 

抗がん剤の副作用での抜け毛

 

 

 

かつらオンラインでも応急の対応として在庫を持ってすぐに医療かつらをお渡しできるようにと検討した事はありますが、やはり色や白髪の割合など数多くのバリエーションを用意しなければならないと言う理由から実現できておりません。

 

サンプル在庫に余裕がある時は特別に見本をそのままご使用いただく事もありましたが、現在では全国から多くのご注文がありまして、サンプルをお譲りしてしまうと他のお客様に対応しきれないので基本的にはお断りしています。

 

 

ただ、サンプルかつらをお試し頂きまして「丁度ピッタリです。是非ともお譲り下さい」等と言われますと、困っていらっしゃる方に対してむげに断る事も出来ないので見本が少なくなっております。
ですので、ご注文の際は時間にゆとりを持ってご連絡頂きますよう、お願い申しあげます。

 

 

今後はサンプル在庫を少しずつ増やして、なるべく緊急対応も柔軟に出来るようにしてまいります。

店長 福井

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