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かつらサイズの決め方
かつらのサイズを決めるには様々なポイントがあります。
中でも一番重要なのは
「装着に違和感ない程度に小さくする事」です。
結論から言えば自毛が一番自然なので、”自毛を最大限に活かす事”がかつらを自然に着けるコツとなります。
もう本当にそれだけです。
但し、
・小さすぎてピンがとまらない
・小さすぎて、テープ装着で自毛とかつらに隙間いて地肌が見える
こういった場合は、適切に大きくする必要があります。

大抵、お客様にかつらのサイズを選んで頂くと、大きめ大きめに選ばれる傾向があります。
何となく、部分かつらの場合は帽子の様に”被る”感覚で選択されるようです。
しかし、部分かつらは”被る”のではなく、”着ける”もしくは”乗せる”といった感覚に近いものです。
頭髪の足りない所だけに、”着ける”物なのです。
重要なので、もう一度繰り返しますが、
部分かつらは
「装着に違和感ない程度に小さくする事」です。
かつらのサイズ選びに迷われた場合は、思い出してください。
かつらメーカーのベテランでも、慣れている技術者や営業マンでも、ちょっとセンスのない人は大抵、型取り時にかつらを大きく設定します。
確かに、薄毛はある程度、進行するものなのでそれを見越して余裕を持つのはいいと思います。ただ、余りにも大きいサイズは不自然になるだけです。
(出来てみて、”あれっ”と思っても、変更できませんので注意が必要です。)
他社にて来店してかつらを作る(型取りする)場合も、かつらのサイズにはご注意下さい。

かつらのピン・テープの場合のサイズについて
かつらの装着方法でサイズは変わってきます。
ピン装着の場合は、脱毛範囲より少し大きいかつらになります。
テープ装着の場合は、脱毛範囲より少し小さいかつらになります。
ピン装着の場合は、横後ろの自毛にピンを絡ませる必要が有るので、横後ろの自毛に1~1.5㎝程かつらの縁が重なる必要があります。
(そのかつらの縁にピンが付いているからです)
余りにも細い毛や産毛のように短い毛だとピンが絡みません。
ある程度、しっかりした毛に重なる必要があります。
ただ、しっかりした毛に絡ませたいが為に、大きめを選ぶケースがあります。
あくまでも、自毛の1~1.5㎝程度、かつらの縁が重なればいいので、それ以上は要りません。

一方、テープの場合は、自毛に重なるとテープや接着剤が付かないので、かつらの縁が毛の無い所に来る事が必要です。
ただ、毛の無い所と言ってもあまりにも小さく設定すると、自毛の濃い部分とかつらの縁の間に、すき間が広く出来て頭皮の白さが目立つ場合があります。
あくまでも”毛の無い所”は”毛が無い様に見える所”とも言えるので、産毛やあまりにも薄い箇所は剃って装着した方が良いかもしれません。
ピンでもテープでも共通して言えるのは、
”装着に違和感なく”
これが前提ですので、小さくし過ぎてピンがとまらない、上述の様にテープで地肌に白く隙間ができるといったことは無い様にしなければいけません。
当店ではこういった”かつらのサイズ選びのコツ”も、サンプルセットに同梱のマニュアルにしっかりと記載してあります。カツラが初めての方でも、簡単に選べるよう説明されていますので、ご安心ください。
#かつら #カツラ

ビーエスト代表
かつら大手メーカー2社で、技術職から管理職まで幅広く従事。ヘアケア業界では35年以上のキャリアを持つ。

