かつらのカットについて

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かつらのカット

 

今回は「かつらのカット」についてお話しします。
(後半は自分で行なう、かつらのセルフカットも説明します。)

 

自分でかつらのカットをしてもいいのか?

「カツラは自分で切ってもいいですか?」
「かつらは床屋さんや美容室でも切れますか?」

意外と聞かれるのが上記のような質問です。

 

結論から言うと
「誰でもかつらをカットする事が出来るが、上手くかつらの毛を切るのは難しい」
といったところです。

 

人間の頭髪と言うものは常に生え変わっています。
ですので、パッと見た目は大体同じ長さに見えても長い毛や短い髪の毛が入り混じっているのです。

 

 

これに対してかつらの毛というものは、長さが揃っています。
(厳密にいうと長めの毛と多少短めの2種類です。)

 

この揃っているかつらの毛をいかに自然にカットするか?と言うのが非常に難しいのです。

 

人間の頭髪

 

かつらカットの失敗

 

よくあるかつらカットの失敗は、
・ざっくり髪の毛に対して横に切ってしまう
・毛先を揃えてしまう
・ところどころ短くなり、穴が開いてしまう
・短くし過ぎた
・少なくし過ぎた
こんな感じでしょうか?

 

基本的にかつらのカットは「毛先を削いでカットする」事に尽きます。
これは、髪の毛の自然な立ち上がりと自然な流れを表現する為です。
しかし、これを上手にできるようになるには相当の年数が必要です。

 

では、
「美容室や床屋さんならヘアカットのプロだから大丈夫でしょう?」
と声が聞こえそうですが、多少はカットできても形(自然)にはあまり出来ません。

 

 

これを如実に物語るのが、かつらメーカーの技術者の中途採用です。

大手かつらメーカーはもちろん、中小のメーカーでもかつら技術者の中途採用は積極的に行なっています。
これは、昨今の美容・理容業界の人手不足から、かつらメーカーでもその影響を大きく受けているからです。

 

こういった中途採用の条件に応募してくる人達は、
「理容師歴5年、美容師歴10年、はたまた15年や中には20年‼」
なんていうプロのスタイリストと言われる技術者がザラに居ます。

 

そして、無事入社!となって、様々な仕事を教わるのですが、
ことかつらに関しては、「見るのも初めて!、触るのも初めて!」と必ずなります。

 

 

当然、かつらの特性なんていうものも分からないので、今まで通り人間の頭髪のように普通にカットすると…
たまに電車や街でも見掛ける「モロ・バレバレ」のかつらになります。
理美容歴が長いベテランでもかつらに慣れていないと、サザエさんのワカメちゃんみたいな髪型を作ったりもします。

毛先に動きが無くて、妙に重たくなったり、逆にスカスカになったりホントに形になりません。

 

 

髪の毛のカットのプロでもこんな感じなので、全くの素人の方がかつらのカットをすると…
どうなるかは、皆さんお分かりかと思います。

 

ワカメちゃんのような髪型

 

それでもかつらの会社で技術者として日々腕を磨いていくと、大体2~3年もすればそこそこ無難にカットはできる様になります。

 

ただし、「自然で馴染みやすくて、手入れがしやすい」等の、レベルに行くには相応の年数が必要です。
そして、センスも大事です。
(かつら業界に10年以上いても、イマイチな人はいつまでもイマイチです。)

 

 

 

うまくカツラをカットする方法

さて、それでもかつらをお使いの方は、
「自分で好きなようにカット出来たら良いなあ~」
と思われる事でしょう。

 

あまり大掛かりにカットはお勧めできませんが、多少の調整は出来る方法は有ります。
(まっさらのかつらのカットでは無くて、毛先の1~2cm位の調整です。)

 

すきバサミとヘアクリップ

 

まずは、すきバサミ(はさみの歯がガタガタになっている物)を用意します。
(最近では、百円均一のお店でも売っています。)
どうしても梳きバサミが用意できなければ、普通のハサミでもいいですが、よく切れる物をご用意ください。

 

そして、有ると便利なのが「ヘアクリップや髪留め」です。
これで、かつらの毛を少しづつ分けてカットします。

 

ヘアクリップで髪の毛を分ける
ヘアクリップで髪の毛を分ける

 

 

 

よく、全部バサッと下に下ろして毛先だけをカットされたりしますが、それで短めにすると毛先の軽さだけが無くなり重い感じなります。

これを避けるために薄めに髪の毛を残して、他の部分はヘアクリップでとめてしまうのです。
*イメージが湧きにくい場合は、下記をクリックして当店のカット風景をご覧ください。
3分40秒あたりからカットが始まります。

部分かつらVol.1

 

そして、薄めになった髪の毛に対してたて(垂直)にはさみを入れて毛先をカットします。
この「垂直」というのがミソで、間違ってよこ(直角)にはさみを入れると、毛先が真横に揃ってしまいます。

 

ハサミは横に入れない
ハサミは横に入れない
ハサミを深く入れない
ハサミを深く入れない

 

更にカットする量は、毛先から1cm位を限度にして、少しづつカットします。
(我々プロは根元や中間ぐらいからはさみを入れますが、慣れていない方は毛先だけの方が無難です。)

 

 

薄く分けた部分をある程度カットしたら、天頂部に向かって再度薄く分けて不要な部分はヘアクリップでとめておきます。
そして、このカットしていない薄い部分を上記と同じように少しづつカットします。

 

 

これを何度か繰り返すと、失敗せずにある程度カットできていると思います。
もっと短くしたい場合は、もう一度これを繰り返す事によってさらに調整できます。

 

慣れてきたら1~2cm位をカットしてもいいのですが、慎重に行なわないと切りすぎてしまうので注意が必要です。

 

毛先を少しづつカットします
毛先を少しづつカットします

 

 

 

 

ただ、この「かつらのセルフカット」は、あくまでも多少の調整と考えて下さい。

大掛かりに毛量を減らす、バッサリ短めにと言う場合は、当店のような専門業者に頼んだ方が無難です。

そして、床屋さんや美容室をご利用の際は、かつらを何度か扱ったことが有るお店ならある程度OKですが、それ以外の場合は毛先の調整程度とした方が良いと思います。

 

当たり前の話ですが、
「かつらの毛は伸びません!」
ですので、長さや毛量の調整は慎重に行なって下さい。

 

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