現在のかつらは10年超!使用中(北海道)

かつらを0年超使用中

 

かつらの使用歴はAD社→AN社と約35年です。

買い替える前のかつらは10年以上経っていたので、だいぶ老朽化していて次の物をと考えていました。
そして、年齢とともに白髪の数が増えて来ると、再度購入しなければならないと思っていました。大手では高額でしたので、一旦、御社の製品で様子を見る事にしました。

 

こういったかつらの購入方法は初めてでしたので、半信半疑な気持ちであり、金額的にも他メーカーより数段押さえられていたので、まずは申し込んでからという考えでありました。

しかし、実際には必要点のみの進め方がかえってシンプルで良かったように思います。

 

そして、実際にオーダーのかつらを受領しまして、出来上がりの価値としては十分満足できると思います。
今後、必要によっては2つ目を注文する際は御社の製品と考えており、迷っている方がおりましたら推薦したい考えです。

今後も宜しくお願い致します。

 

現在のかつらは10年使用中!(北海道)

 

店長より

今回は、かつら歴も長く35年超で、当店ご相談時に使用していた製品も10年以上という60代のお客様です。

汗かきでベースも大分破損してきたとの事で、ご注文となりました。

 

かつらのベース素材はどんな物?

かつらに使用されるベース素材は大きく分けて2種類です。
・メッシュ(ネット)
・コーティングベース

それぞれ説明します。

 

メッシュ(ネット)

これは、文字通り糸(繊維)で編んでいたり、繊維自体を結着させて作っているものです。
特徴としては、穴(升目)が空いているので、通気性が良い事です。
そして、糸が切れない限りは壊れないので、ある程度丈夫です。

穴が大きく(最大、数cm角)糸が太いものや、糸が細くて穴の小さなものなど、かなりの種類が有ります。
一時は、穴の大きいものが「通気性が良い」と、もてはやされましたが、ある程度の穴が空いていればそれ以上大きくしても変わらないので、近年では、穴の小さい細かめのメッシュが主流となっています。

 

 

コーティング

PU(ポリウレタン)を溶かして成型した後、乾燥させて作る薄型のベースです。
主にテープを貼り付ける部分や、分け目やつむじの人工皮膚として使用します。

PUコーティングのみで成型する場合と、中に薄いメッシュを入れて成型する場合が有ります。
メッシュを入れる場合はテープを付けるテープタブに、そして、PUコーティングのみの場合は人工皮膚にする事がほとんどです。
テープタブは自然さは劣りますが、テープを貼る部分には丈夫さが必要なので、メッシュを入れて強度を上げるのです。

 

かつらのベース素材
かつらのベース素材(あまり使わない物も含めれば、画像の数倍の種類が有ります)

 

 

AD社やAN社の創業時代から数年は、ほとんど海外の製品を自分たちの型に合わせて、そのまま使用していたようです。
その後に、様々なベース素材の組み合わせを各社がオリジナルで作るようになったのです。
ちなみに当時のかつら市場は韓国がとび抜けており、ほぼ全てが韓国からの輸入でした。
(現在はほとんどが中国です。)

 

耐久性としては、メッシュの方が高いですが、糸の太いものでなければ長年使用すると、ボロボロと壊れてきます。
見た目的にはあまり傷んでいない様でも、脱毛して増毛修理をしようとすると壊れる場合も有ります。ちょうど、プラスティックの物が経年劣化で、カンタンに折れたり次第に欠けたりするような感じです。
ただし、糸の太いものは自然さで劣ります。

 

ここ10年~20年ぐらいの流れでは、「丈夫なかつら」よりも「自然で軽い」かつらを求められるケースがほとんどです。
数十万もするなら別ですが、そうでなければ「自然さを優先して軽さとフィット感で快適に過ごしたい!」という意識に変わっているようです。

かつらの買換えの際は、ご自身の生活環境や買換えペースも含めて、ベース素材もご一考ください。

 

かつらのセットのコツ

さて、今回のお客様ですが、本当はピンの方が簡単なのでそうしたいが、脱毛範囲が進行しておりピンが厳しいとの事で、テープ装着メインとなりました。(当店の製品は、ピンでもテープでも併用できるような作りになっています。)

 

白髪は年齢相応の30%~40%、毛量は少し少なめで80%、長さは7㎝~9㎝で癖は少し有るスタイルです。
前髪は上げ気味にして、右から流します。

この手のスタイルは、あまり”かっちり”すると”いかにも”的な感じになるので、少し崩す事が重要です。
具体的には、前髪を”ビシッと”流すのではなく、”フワッと”流したり、セットした後に少しだけパラパラと前髪を下ろしたりすると自然になります。

 

また、かつらはベースが見えるのはNGなので、前髪を上げる際には一旦根元を前に出して毛先を後ろに持っていくのが原則です。
大げさに言えば、「リーゼント」のような感じです。そうすれば、前髪はすっきりおでこを出しても、かつらのベースの縁は見えなくなります。

 

前髪を上げる時はリーゼント?

 

 

 

これはかつらだけではなく、人の頭髪(男性も女性も)のセットにも使える技です。
話すと長いので、要点でだけ言えば「根元の方向性をしっかり付けてからセットする」という事です。
まずは根元から流したい方向へセットして、流れが出来たら毛先をアレンジする。
是非、日頃のセット時に意識してみて下さい!

 

 

製品お届け後のお電話では、
「少し長い所を切るのと分け目を少しずらしたい。」
とありましたが、相談してご自分で調整されるとの事でした。

その後「使い始めて大分経ちますが、今のところ問題なく使用しております」とメールを頂きました。

 

製品も気に入ってご使用頂けているようで何よりです。
今後ともよろしくお願い致します。

感謝

福井 亮

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