最後のかつら注文から約10年、お店が閉鎖で困った(大阪府)

かつら注文から約10年、お店が閉鎖で困った

 

 

かつらをネットで購入は初めてです。
かつらの使用歴は30年。最初はAN社でいくつか購入しました。
その後、担当者が転勤になり、その後はお店に行かず。

 

20年前に看板を見かけ、その店でかつらを3つ作成しました。
元来理髪師の方で、個人経営の店で価格も良心的で仕事も丁寧であった。
ただ老齢の為に引退されて、その後今回までかつらの注文はしていませんでした。

 

 

前回に注文してから10年近く経ち、地毛とのバランスが悪くなっていたので、新しくしたいと考えていました。

 

こちらはネットで見つけて、まずは価格でそれに加えて誠実な対応が良いと感じました。
サンプルを送るのは貴社にとってかなりリスクのある対応ですので、逆に安心できましたね。
私にとっても、見本かつらや各種サンプルを実際に見る事が出来て安心して注文できました。

 

 

 

届いたかつらも丁寧に仕上げてもらって感謝です。
ただ、あまりにもピッタリで今までとイメージが少し変わるぐらいです。
髪の毛の長さや毛量も余裕が有るので、自分で少しカットしようかと思っています。

 

 

週に2~3回ほどの使用ですが、何かの時に予備が必要なので、様子を見て次のものも注文したいと思っています。

その際は宜しくお願い致します。

 

 

 

かつら注文から約10年、お店が閉鎖で困った(大阪府)

 

 

 

 

 

店長より

今回は、約30年かつらをご使用で、最後に作ってから10年近いという70代のお客様です。

さすがに自毛も進行していて脱毛範囲とかつらの大きさも合わないとの事です。

 

 

 

かつらの適正な大きさとは?

 

かつら作成の時に重要な基準は大きく分けて2つです。
・縦横の面積
・アール(頭の丸み)の大きさ

 

縦横はそのままの意味で、かつらの縦のサイズと横のサイズですが正しい測り方が有ります。
かつらはお椀の様にアール(丸み)が有るので、その丸みに沿うように図る必要が有るのです。
メジャーをかつらのアールに沿うようにあてて測るか、ヒモや糸を沿わせて目印にしてヒモの長さを定規で測る方法です。

 

アールを無視して、直線で測ると小さい寸法になって誤った数値になります。
縦横は”アールに沿って計測する”これが基本です。

 

かつらの大きさをメージャーで測る

 

 

 

 

もう一方のアールの大きさですが、要は頭の鉢(頭の横の外周)の数値です。

大体、
「私は頭が大きいんです。」
と言われる場合は、この頭の鉢の事を言っていることが多いです。

 

頭が大きいとかつらも大きくなると思っている方が多いのですが、実はもっと大事な事が有ります。

 

それは、
”脱毛範囲の大きさ”です。

 

頭がどんなに大きい方でも、脱毛範囲が狭ければかつらは小さくなります。
反対に、頭が小さい方でも、脱毛範囲が広ければかつらは大きくなります。

 

ですので、かつらの適正な大きさとは、脱毛範囲に合ったかつらという事になります。

 

 

 

脱毛範囲に応じたかつらの大きさ

 

 

 

 

 

ピンとテープでかつらの大きさが変わる!?

 

上記の”脱毛範囲に合ったかつら”ですが、ピンとテープでかつらの大きさ設定は変わります。

 

・ピン装着のかつらの場合
前髪や横後ろの自毛に1㎝~1.5㎝程、かつらの縁が重なる必要が有ります。

この”重なり”がないと、ピンがとまりません。
ある程度しっかりした自毛にかつらの縁が少し乗っかる感じです。

ぴんはかつらの縁ギリギリに付けるので、このピンで自毛をすくい取ってパチンとピンを閉じるのです。

 

自毛の脱毛が進行してきて、弱い毛にピンがとまっている状態なら、かつらのサイズを大きくする必要が有ります。

ただ、何とかとまるようなら急いでサイズを変える事も無いので、様子を見た方がいい場合も有ります。

 

 

 

かつらのピン装着

 

 

 

 

 

・テープ装着(接着剤も同様です)の場合
上記のピン装着とは真逆で、地毛にかつらの縁が重ならないようにする必要が有ります。

 

これは、テープが自毛の上に乗っかってしまい装着できないからです。

かつらと頭皮の間に無数の髪の毛が有ったら、両面テープが頭皮に届かないので、当然装着できません。

 

 

 

理想を言えば、しっかりした自毛のギリギリまでかつらの縁がきていて、テープを貼る部分には毛が一本も無ければいいですね。

ただ、なかなかそうもいかないので、多少の毛や産毛は残っていても大丈夫です。
中には、自毛を剃ってかつらの大きさに合わせる方もいらっしゃいます。

 

 

そして、テープの場合で自毛が進行してきてかつらが合わなくなってきた場合は、大抵、かつらと横後ろの自毛のすき間が大きくなっています。

そうなると、かつらの毛の間から頭皮の白さが見えて不自然になります。

 

ピンの場合は、ピンが効かなくなるという装着が出来ない状態になるので、気付きやすいですがテープはよくチェックしないと分かりません。

特に後ろは、合わせ鏡で地肌が透けていないか確認したり、身内の方に見てもらったりしないと自分では見えないので分かりませんね。

 

 

 

毎日のセットやスタイリングの時にチェックを習慣として行なった方がいいです。
”知らぬは自分だけ…”なんて事が無い様に注意しましょう。

 

 

 

かつらの馴染みを鏡でチェック

 

 

 

 

 

 

さて、今回はお届け後のお電話で
「すごく丁寧にやって頂いて感謝です!」
「型も今迄よりピッタリしているので、イメージが少し変わるぐらいです。」
「自毛とのバランスは格段に良くなりましたが、毛がちょっと長くて多いので自分で調整します。」
との事でした。

 

その後しばらくしてスペアのご注文も頂きました。
たまに取り替えて具合よく使われているとの事です。

 

 

製品も気に入って頂きまして何よりでございます。
今後ともよろしくお願い致します。

感謝

福井 亮

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