かつらや増毛の相談電話

こちらの「かつら四方山話」の更新はサボってしまいました。
最後の更新が2/4(!)本当に期間が空きましたね。
お客様からもメールで「更新されていないコーナーがありますね・・・」と指摘されてしまいました。

ようやく、今年も梅雨の季節がやってきました。
それにしても今年は、2月の初夏のような陽気や、その後の4月に雪が降ったりで5月になっても肌寒い日が多くて・・・どうなっているんでしょうね?やはり日本は四季の移り変わりが良いところでもありますので、日本人である私はメリハリがないとしっくりこないですが、皆さんはいかがでしょうか?

そして、今回はずいぶん以前にこのコーナーでも触れました「増毛やかつらの相談電話」のお話です。

これは以前に私がメーカー勤務時代に実に様々な相談電話を受けた中で、印象に残っているものです。
(評判が良ければ、続編があるかも・・・)

増毛やかつらの相談電話


・執拗なイタズラ電話と思いきや、実は・・・

ある日の営業中に、いつものように電話が鳴って他の社員が対応しています。

「えっ?はいっ?」「もしもし、もしもし、よく聞こえないのですが・・・もしもーし」
しばらくこんな対応で、その内首をかしげながら、電話を切ってしまいました。

周りの社員は「またイタズラ電話か・・・」といった感じで気にもしていません。

しばらくすると、また電話が鳴りました。
「もしもし、ちょっと聞こえないのですが・・・お客様こちらの声は聞こえていますか?」
「もしもし、お客様・・・お客様・・・」その内、電話は切れてしまいます。

今度は他の女性社員が、電話を取りましたがやはり要領を得ないようです。
その内、再び電話は切れてしまいました。

女性社員いわく、「なんだか変な声を出しています。イタズラだと思います。しつこいですね!」

そして、案の定再び電話は鳴り出します。
(皆さんご存知だと思いますが、仕事用のビジネスフォンはかなり以前から、ナンバーディスプレイなので相手先の電話番号は大方わかるのです。)

今度は、私が受話器をとって見ました。
「○×△・・・」「×▲○○・・・」やはり意味不明です。

今度は、無言になりましたが電話は切れません。こちらも切れるまでこのままにしておこうと思い、
しかし、よく聞くとうめいているようにも聞こえます。
しかして、病気か事故で大変な人なのかも・・・?

なんだかそう思うと、重大な事件に巻き込まれているのか?などと勝手に想像は膨らんで行ったその時に・・・

「××田だ・・・」なんと!お名前らしきものが聞こえました。
「もしもし、もう一度お名前をお願いします!」

「○○田だ・・・」今度はさっきよりよく聞こえました。
そういえば、このうめき声はどこかで聞いたような気がします。
「お客様、ゆっくりでいいですよ。ゆっくりお名前を言ってください。」

「○○○です」
「!?ええーもしかして○○○さんですか??」
そうです、このイタズラ電話の声の主は会員様だったのです。
そして、病気にかかっていてしばらく来店できなかったので、かつらのセットが乱れて、
かと外出できるような状態ではないし、電話で相談しようと思ったら声も出ないし・・・
話が通じないので、イライラして電話を切ってはかけ直してを繰り返していたようです。

という事でした。
でも本当に今回の電話は誰が対応しても、本当に何の電話かわかりませんでした。
以前は少し押しの強い話し方で、変わった事を注文されるので、割と社員も知っているお客様でした。
でも、今回の声といったら・・・
まるで一気に20才も30才も年をとったような、そして今にも消えそうなつぶれた声で・・・

その後はゆっくりとしゃべっていただき、お客様の納得されるような対応が出来ました。
勿論、○○○様には丁重にお詫びをしまして、お許しをいただきました。

それにしても、この件に関わらず、電話というものは顔が見えないので、本当に対応が難しいと感じています。
不用意なたった一言で、収集のつかない事態になることもありますし、携帯の電波が悪くて何度か、聞き返すと失礼にあたる事もあります。

しかし、お客様とのコンタクトの第一歩となるケースが多いので、これからもお客様にわかりやすく、的確な対応を心がけていきます。

福井

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